2019年11月27日~28日(水・木)にて鹿児島県の「小正醸造 日置蒸溜蔵」
「嘉之助蒸留所」へ視察に行ってきました。
鹿児島中央駅に新幹線で到着。
駅より車で30分程の場所に小正醸造 日置蒸溜蔵があります。

日置蒸溜蔵横のショップにて見学と工場内への準備をします。

クラフトジンも発売されており黒いラベルがほうじ茶テイスト、
白いラベルが桜島小みかんテイストとなっています。

まずは収穫した黄金千貫の処理作業から見ていきます。

大量に積まれた袋の中に契約農家より運び込まれた黄金千貫がぎっしりと入っています。

泥の付いたまま持ち込まれた黄金千貫を今から洗浄していきます。

洗浄された黄金千貫は作業スタッフによって傷んだ箇所などを削り取り
次の工程へ送られます。

処理をするスタッフが芋の評価をしてその情報を契約農家へフィードバックして
品質の良いものを提供できるようにしています。

芋の準備と並行して麹造りが行われます。

麹は白麹、黄麹、黒麹とあり味わいに応じて使い分けています。

蒸留器は縦型と横型のものがあり、横型は4箇所蒸溜口が付いています。

縦型溜機。ウイスキーの蒸溜機に似てますね。縦型にも蒸溜口があり他のものと
少しづつ違ったものがついています。蒸溜口の違いで酒質が違ってくるとの事です。

こちらはもう一つの蒸溜施設。すべての工程を昔ながらの作業で行っています。

麹作りも昔ながらの作り方で行っていきます。

仕込み始めの麹です。

時間をかけることでこのように変化していきます。

幾つもの甕があり麹の状況に応じて中を入れ替えていきます。

蒸溜機は木製の物で行っています。

製品化する最終工程のエリアです。ほとんどがオートメーション化されていますが
異物混入の検査だけはベテランのスタッフによって目視でされています。

続いて車で5分程の所にある嘉之助蒸溜所へ移動。約2年前に建設されたウイスキー
専用の蒸溜所です。蒸溜所のすぐ前には吹上浜が広がっています。

コの字型の独特な蒸留所でエントランスを進むと1階のショップ・レセプションエリア。
今は、地元の作家による作品や嘉之助蒸留所のノベルティなどを販売しています。

蒸溜所に入る前に小正醸造四代目で嘉之助蒸留所を立ち上げられた小正社長自ら小正醸造の歴史や嘉之助蒸溜所を作り上げるまでの貴重なお話を聞かせて頂けました。

2代目 小正嘉之助氏が思い描いた「メローコズル」専用の蒸溜所構想図。
その夢を4代目の小正芳嗣社長がウイスキーという新たな分野で受け継いでいます。

糖化槽エリア。
今回はメンテナンス中との事で中は入っていませんでした。

発酵槽エリア。
中には麦汁に酵母を加えて熟成もろみを作ります。

蒸溜機エリア。
蒸溜機は3機あり真ん中の蒸溜機は初溜にも使えるようにポットスチルに3つの窓がついています。

一番大きなポットスチル。

真ん中のポットスチル。
窓は初溜の時に泡がせりあがってきても中の状態が確認できるようについています。

一番小さなポットスチル。
首の付け根が一回絞られた形になっています。
絞ることによってまた違った味わいになるとの事。

蒸溜機で蒸溜されたものはこちらを通っていきます。
通る際、酒質を確認し最も良い部分だけを抽出していきます。

樽充填エリア。様々な樽に詰められていきます。

貯蔵庫エリア。蒸溜所内の貯蔵エリア。

嘉之助蒸溜所内のバールーム。
ゲストへの試飲やイベント等に使用されています。

一面ガラス張り、1枚板のバーカウンター。目の前には吹上浜が一望できます。

今回は蒸溜所出来立ての3種に加えて3種類の樽で仕立てたものをテイスティング。

18ヶ月シェリー樽熟成。

15ヶ月アメリカンホワイトオーク樽熟成。

11ヶ月アメリカンホワイトオーク樽熟成。ピート(50PPM)仕様。

もう少し遅い時間であれば夕日が水平線に落ちるのを眺めながらテイスティング
出来るとの事。

外はガーデンとなっておりイベントなども行われるとの事。

吹上浜の海岸。この潮風も熟成に大きく貢献し嘉之助蒸留所ならではの風味を
作り出してくれそうです。

続いてもう一つの貯蔵庫へ移動。計3棟があり2棟がメローコズル、1棟が
嘉之助蒸溜所の物が入っているとの事。

これはカルヴァドスを仕込んだ樽。色々なお酒を仕込んだ樽を購入し
それぞれの個性を出すとの事。

こちらはメローコズルのいくつかの樽を合わせて最終的になじませるための
大樽。

こちらの真新しい樽はミズナラの樽。通常樽側面は白く塗り化粧を施すが
ミズナラの木は柔らかいため漏れを確認しやすい様に塗らないとの事。

気温が温かいため熟成速度はかなり早く進行するが樽内の蒸発量も寒い地域に
比べるとかなり多いとの事。

小正醸造の皆さま大変お世話になりました。

焼酎やメローコズルの醸造技術を余すところなく使ってウイスキーという新たな分野に
挑戦している嘉之助蒸溜所に今後も目が離せません!!

営業部 只隈・古川