2017年11月7日(火)~8日(水) 北海道 「厚岸蒸留所」へ視察させていただきました。

福岡からは、「福岡空港」から「羽田空港」へ移動し乗り継ぎ便で「たんちょう釧路空港」へ合計3時間半ほど移動、空港よりバスで50分ほ移動し釧路市内へ、JR釧路駅よりJR厚岸町へ電車で50分ほど移動し到着しました。

厚岸駅
当日、曇り模様でしたが特別気温も高く、想定していたよりは寒さはそこまで感じませんでした。

目指す場所は、道内2番目の蒸留所「厚岸蒸留所」です。

厚岸町
人口約1万人の釧路総合振興局東南部に位置。特産品は、牡蠣。
町南部は太平洋に面していて厚岸湾が入り込み、海沿いに漁村が点在する。北部は丘陵地帯が広がり、酪農がおこなわれる。町面積の57%は森林
古くは東北海道アイヌ民族の中心都市であった。夏季は濃霧に覆われる事が多く、気温は上がらない。冬季の積雪は少ないが、平均気温は-5度と低い。

厚岸蒸留所 立崎所長に駅までご足労頂き、蒸留所へ移動。

普段は、一般公開されておりませんが、今回、様々な方にご配慮、ご協力頂き、特別に視察させて頂くことができました。

ジャパニーズウイスキー造りの先駆者、「竹鶴政孝」氏が余市町で現在のニッカウヰスキーを創業してから約80年の時を経て、道内で2番目の蒸留所が2016年11月厚岸町に誕生しました。

◆厚岸蒸留所
厚岸湾から内陸に約2キロ。
湿地帯に広がる町有地約3000平方メートルに白色の外壁は、本場スコットランドでも「ウイスキーの聖地」とされるアイラ島の蒸留所をイメージ。
内部に据えた麦汁を作る仕込み釜1基、5000リットルの発酵槽6基、銅色の蒸留釜2基など主な製造設備もスコットランドForsyths社製。

到着後、事務所にて所長よりセミナーを受講
今年9月に大阪にて受講したモルトセミナーから更に詳しく、蒸留所について教えて頂けました。

ウイスキーの風味を決めるのに重要な熟成環境。
霧の街・釧路に近く、一帯は一年の多くを厚岸湾の海霧に覆われ、周辺から香り付けに欠かせないピート(泥炭)も取れるなど、風味に直結する気候風土も似通う北海道・厚岸こそ、求める風味をつくり出してくれると信じ、この自然豊かな北の地を選ばれたとのこと。
潮気を含んだ深い霧、清澄な空気、豊富な泥炭、自然の恵み。
スコットランドの伝統的製法を受け継ぎ、かつ厚岸の素材で厚岸らしい風味のウイスキーをテーマにアイラ島に近い環境で日本で伝統的なウイスキーを造りたいとの熱い想いに感銘をうけました。

空撮用のドローンも完備されていました。

来年リリース予定のニューボーンのデザイン(仮)も見せて頂けました。

概観:白ベースに黒文字でアイラにある蒸留所のようなロゴが目立ちます。

蒸留所内は、超DRY化、高水準の衛生が保たれており、携帯やカメラ、時計など一切持ち込み禁止にて専用の衛生服に着替えての視察となりました。
場内の個人的な撮影は、カメラの持込が禁止のため不可能でした。

特別にポットスチル前で所長に蒸留所用のカメラにて撮影頂きました。
ポットスチルは、Forsyths社製で、奥の神棚は、毎日、職員にて拝礼するために所長自らこだわり、設置したとのことでした。視察中、クラフトマンの仕事も拝見させて頂きましたが、オートではなく手動にて丁寧に作業されてる姿が印象的でした。

通常のポットスチルだと配管の都合上、下部は埋め込むため見れませんが、厚岸蒸留所は下部もみれるという特殊な作りとなっており、下から見上げることができるポットスチルは、初めての体験でした。

蒸留所内にある第一熟成庫は、2016年11月の稼動より順調に生産し、計画よりも早い段階で第一熟成庫は、満杯になったとのこと。現在、第二熟成庫、また将来的は、敷地以外の場所に第三熟成庫を計画中とのことでした。

バーボン、シェリー、ミズナラ、ワイン樽など様々な種類や大中小の樽で熟成中の樽を見せて頂けました。
庫内は、非常に寒く、熟成にはぴったりの環境だと肌で感じることができました。

冬場、氷点下20度まで冷え込む厳しさがアイラとは異なりますが「厚岸でしか造れないウイスキーを全国、世界に発信したい」と約3年後、2020年のシングルモルト発売に向けて、透明な原酒は様々な樽の中で静かに熟成を続け、琥珀色を徐々に深めてリリースされる日を待っていました。

熟成庫内にて

場内視察後、セミナー室にて樋田社長を交え、ニューメイクのサンプルを4種(ニューボーン、ヘビリーピーテッド、ノンピート、3ヶ月熟成)など試飲させて頂きながら会談させて頂きました。
本当に想いのこもった仕上がりで、リリースが待ち遠しくなりました。

視察の段取りを頂いた、三陽物産株式会社 岡田社長様、取締役 福岡支店長 吉沢様並びに
堅展実業株式会社 樋田社長様、厚岸蒸留所 所長 立崎様には、大変お世話になりました。
この場を借りて、深く感謝申し上げます。

営業部 古川